【心の名画】星の王子ニューヨークへ行く

<※注意 このエントリは当ブログ更新停止中にこっそりやってた映画ブログからの流用です。「あしの」じゃないキャラになろうとしつつ、引きずってる様子をどうぞお楽しみください>

三行で分かる『星の王子ニューヨークへ行く』
・おいらは億万長者
・アメリカに嫁探しにいくぜ
・そしてみつけたぜ

映画ブログをやると決めたのち、厳かに放つ一発目のネタとして果たしてどうなのかわからんが、俺はサン・テグジュペリの「星の王子さま」が好きだ。
子供の頃に図書室で読んだ時は「うわばみってなんだよ!」としか思わなかったけども、大人になって読んだらズキュンとやられた。
いろんな訳者の版を読んだけども、一番気に入ったのは河野万里子さんという方が訳したポプラ社のやつ。
王子の健気さと純粋さが炸裂しててなんか知らんが泣いた。
あれは確か5年くらい前だから、既に俺も三十路に両足ブッ込んだいい大人だった筈なんだけども、いやーまさか泣くとは。
なんかもう王子の無邪気さとか無垢さとかが胸に迫って、心に淀んだ垢やらなにやらが一緒くたに涙腺を通じて大放出された感じ。
作中で王子がもつピュアな疑問とか憤慨とか感動とか、あるいはそのちいさなスケール感やら全能感って、一歩引いた目で見ればたんなる幼稚さに他ならないんだけども、彼が旅する世界のモチーフ……というかそこで出会う人々は明らかに「現実の世界の我々」のメタファーでありまして。
今更語るべくもないのだけども、物語の構造上、読者は純粋な王子の目を通じて、無意味な事で争ったりバカバカしい仕事をあくせくこなして偉そうにする大人というか、まさしく「自分自身の姿」をガッツリと見せつけられるのです。

これってちょっと表現方法を間違うと単なる説教臭い寓話になっちゃうんだけども、全訳版共通するのが、その思索の矛先が「自分にも純粋な子供時代があったんだ」って再発見の方向に向かう点だと思う。
これがいい感じで作用して、心の浄化みたいな効能を発するんじゃねえかと睨んでるのだけども、どうだろう。
マジでミラクル。
天才だよサンさん(敬称)。

俺も前述の訳版読んだ時は感動のあまり咽び泣き、ティッシュを五枚くらい消費して「今日から気合入れて清く生きよう」とか思いつつ、ハンドル握ってパチスロ行った気がする。

さて、今回はエディーマーフィー主演のコメディ「星の王子ニューヨークへ行く」。
同じ星の王子でもこっちはひょうきんな黒人。

●茶魔との死闘

まず「星の王子ニューヨークへ行く」(以下「星ニュ」)だけども、公開は1988年との事。
明日野は当時9歳。
まだシークレット袋の裏にぺんぺん草一本生えてないキッズだった。つるんとしてたね。
で、当時の俺は「コロコロコミック」とか読んでたんだけども、たしか11月号くらいに「茶魔vs王子」ってタイトルの特集があった。
これはもう知らん人は全くついてこれないと思うんで簡単に説明すると「おぼっちゃまくん」という漫画にでくる「御坊茶魔(おぼう・ちゃま)」というキャラと王子を戦わせようとか、なんかそんな感じの企画だ(どんなだよ)。
ええと……説明しようか。
……茶魔は「御坊コンツェルン」って財閥の跡取りなんだけども、ギャグ漫画である「おぼっちゃまくん」の中では往々にして、その金持ちっぷりがネタにされるのね。
例えば通常の金持ちはベンツとかロールスロイスで移動するけども、茶魔くらいになるとカメに乗って移動するから。
しかも亀の名前はピエールだからね。
この辺は小学生当時からクソ面白かったけども、今みると別の角度からツボる。
あとちょっと本題から離れるけど「おぼっちゃまくん」には「貧保耐三」というキャラが出てくる。
「びんぼっちゃま」といえばピンと来る人もいるかもしれんが、彼は前からみるとスーツでビシっと決めてるけども、その背広は体の前半分の部分だけしかなく、後ろは丸裸。腰の部分と肘、膝を藁みたいなのでハーフ・スーツを縛って無理くり固定して着用してる感じだ。
んで秀逸なのがその耐三くんの口癖で、それが「落ちぶれてスマン」なんだよ。
これは小学校時代より今の方が確実に面白い。大人向けのギャグだと思う。
冷静に考えるとすげーいいよこれ。
先だってなんかのきっかけで仕事中に「落ちぶれてスマン」ってセリフを思い出して独りでツボって大変だったもん。
いやーすごいわ。

でまあ、話を戻すと「星ニュ」の主人公であるアキーム王子もまた「すげー金持ち」という設定でして、だったらもう茶魔と戦わせようと。
何の指標で戦わせるかというともちろん「財力」だ。
繰り返すけど「コロコロ」だからね。小学生向けの月刊誌でこれだよ。熱い企画だ。流石昭和って感じ。
結果として茶魔の大勝で終わってたのもまた、接待プレイする気が一切ない感じでバブリー。
そりゃアメリカ人も日本製品をハンマーでぶち壊すわい。

●観に行った。

んで俺これ映画館で観たんだよね。
理由は簡単で「コロコロに載ってたから」。
同じ理由でいろんな映画を観た気がするけど、これ確か我が敬愛する映画好きのおばあちゃんと一緒に観たと思う。
しかも確かクリスマスだった。
んで帰りにミニ四駆と充電器買って貰って、マックでてりやきバーガーか何か食って帰った。
正直言うと映画の内容よりもミニ四駆の嬉しさが突き抜けてて、内容はよく覚えてなかった。
薄らぼんやり「相変わらずエディ・マーフィは早口だな」とか思った。(吹き替え)。
んで中学校になってからもっかい見た。
高校の頃にさらに見た。
おまけに先日も見た。
ついでにエディ繋がりで「ビバリーヒルズ・コップ」も見た。
これも三回目くらいだ。

そう。

俺は一回見た映画を何回も見る変な性癖がある。
牛の反芻に近い。
んでその何回も見たくなるツボにはあんまり規則性が無く、要するに自分でもよくわからん映画が候補に挙がってる。
古くは「孔雀王」とか「バスケットケース」。「シンドラーのリスト」とか「ロックアップ」とか「キックボクサー」とか。
あと「死霊のはらわた」とか、そういえばトビー・マグワイア版の「スパイダーマン」も何回も見てるな。
なんか良くわからんが映画の出来・不出来とは別の次元で「気分がいい時に観た映画」なのかもしれん。
スパイダーマンを除いては昔の映画ばっかりな所に、如何に尻下がりの人生を歩んでいるかが透けてる気がする。

別に凄いいい映画ってわけじゃないかもしれないけれど、そういう意味では俺にとってこれは「楽しい気分になれる映画」に間違いないわけで。
どんな映画が好き?
と聞かれた時に、自信を持って「星の王子だよ」って言える作品なのです。

まあ100パーセント今度公開される星の王子さまのアニメーション版「リトルプリンス」と勘違いされるだろうけど。
んでそっちの方がモテると思うから敢えて否定しないでおくけども。

 

▼ひっそりとブログ村参加中です。
ブログランキング・にほんブログ村へ

▼あと、ツイッターもやってます。

 

カテゴリー: 心の名画, 映画   パーマリンク

【心の名画】星の王子ニューヨークへ行く への2件のコメント

  1. 名無しの5円スロッター たまに1円パチンカー より:

    自分は、この映画は12歳の時に見ました。何故か字幕で。

    タクシードライバーの罵詈雑言にうけたり、ハサミワンカットで髪切られて10ドルとかツボポイント大杉内でしたね。

    • あしの より:

      ごすろたまいちさん!
      チワッス!
      さすが同年代。
      この頃はエディ無双状態でしたね。
      俺は「ゴールデンチャイルド」以外全部好きです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

答えを入れなきゃコメントできないよ! *半角数字でな! Time limit is exhausted. Please reload the CAPTCHA.