【心の名画】タイタニック

<※注意 このエントリは当ブログ更新停止中にこっそりやってた映画ブログからの流用です。「あしの」じゃないキャラになろうとしつつ、引きずってる様子をどうぞお楽しみください>

三行で分かる「タイタニック」

・ジャックがローズとイチャラブ。
・船が氷山にドーン!
・だが俺たちは演奏を辞めない!

俺は水が怖い。
海とかダムとか、そういう「大きなみずたまり」がとても嫌だ。
子供の頃は風呂ですらちょっと怖かった。
水恐怖症である。
ちなみに水恐怖症は英語で「アクアフォビア」というらしい。
水属性の攻撃魔法っぽくてちょっとかっこいいけども、プールの授業とか結構地獄だった。

ということは明日野は泳げないのだな、と思った方。
甘い。俺は泳げる。
水が怖いからといって、それが即、かなづちを意味するものではないのだ。
つまり、半泣きでプールにダイブするや、ガクガク震えながら必至にクロールしたり平泳ぎしたりしてるうちに、なんか普通に泳げるようになったぽん。
これもひとえに昭和のスパルタ体育教育の賜物だと思う。

水が怖いっつーけども、一体何がそんなに怖いんだ?
と思われる方もいらっしゃるかもしれんが、これは説明するとスゲー単純だ。
なんかね、下からパクっと食われそうな気がするのです。水の中に居ると。
特に「上と下で温度差」があるとダメ。
温度差だよ。
これはちょっと説明しようか。
子供の頃、家族に海に連れてかれてね。
兄貴に肩車されてたんだけども、こう、波打ち際で「おー、シロ。海だぞ。広いだろう?」とか言われまして。
肩に乗った状態の俺は最初は「すごい!」とかはしゃいでたんだけども、兄貴がこう、ズンズン歩いて海の中入っていく訳です。
おい待て止まれデカいの。ってなった。
んで兄貴の胸あたりまでの深さまで来た時に、野郎はおもむろに俺を投げたのね。海に。
もう必至に兄貴の髪にしがみついたね。
ブチィッ! つって何本か毛抜けてたけど、ザマァ見ろだよ。
なんせ死ぬほど怖かったんだから。

バシャンと海にダイブさせられた俺が刹那に感じたのは「足がつめたいな」という事だった。

陽光に晒される海面の辺りは、ちょっと暖かいんだよね海。
んで、それが足先に行くに連れてあっというまに冷たくなっていく。
「上の方が暖かくて、下のほうが冷たい」という「温度差」。
これが信じられないくらい超怖かった。
何か得体の知れない、冷たい世界に居る巨大な生き物が、こっちに向かって猛スピードで泳いで登ってくるイメージが脳裏に浮かんできて、しっこチビリそうになった。むしろちょっとチビってたかもしれない。

思えばこれが俺の水恐怖症の原体験だと思う。
つまり俺が海水浴関連のイチャラブイベントと無縁の青春時代を過ごして来たのも、あるいは海外旅行でビーチに行った時に仲間から離れて独りで船の上で酒飲んでたのも、元はといえば全部クソ兄貴のせいなのだろう。

というわけで本日のネタは「タイタニック」だ。
ご存知、ディカプリオのアレです。
ある意味ホラー映画。

●号泣選手権。

映画館で泣いた経験ってみんなあるんだろうか。
これ結構意見が割れるトピックだと思うけども、どうだろう。
普段自宅で映画観て滂沱しても、映画館じゃ泣かないとか我慢するとか、そういう感じの人も結構居る気がする。
やっぱ人の目があるからね映画館。
女性ならばある程度許されるかもしれんが、男だとやっぱ人前で涙するのに抵抗があって当たり前だし。
特にハイティーンの男子諸君はそういう「女々しさ」に直通するものを実際以上に恥ずかしく感じるものだろうしさ。まあ泣きそうになってもグッと堪えるのが常套だろう。
一方でオッサンになると涙腺がビックリするくらいユルユルになるので、これはもう泣きたくなくても耐え切れない瞬間というのが、往々にして訪れる。
例えば俺なんかは先日「ベイマックス」で号泣した。
今考えるとそんなに泣けるシーンじゃなかった気がするけども、何か知らんがハウワッとなって気付いたら泣いてた。
映画館でそれなのだから、自宅ではもはや何見てもウェルカムウェルカム。ヘタしたら「こっからこういう展開になったら感動するだろうな」みたいなストーリーを手前で思いついて勝手に泣く。「予感泣き」だ。
ちなみに鬼門なのは「子供」と「動物」。
特に「子供」はヤバイ。
「アイ・アム・サム」とか「これ回転するディスクから涙腺破壊音波でも出てんじゃねぇかな」くらいの勢いで超泣くもんね。
何かもう冒頭二分の、ショーン・ペンが赤ちゃん抱いて右往左往するシーンで既に泣くから。分速の泣き師といっていい。
マジでだめなんだよああいうのは。
オッサンがみちゃダメ。
毒です。

で、今でこそ涙腺がイカれてて出川哲朗がスカイダイビングしてる所見ても泣けるくらい調教完了してる俺だが、学生時分は上記のごとく「人前で涙するなんてオカマかよ」とか思ってたりした訳でして。
ヘタしたら「俺は多分映画館では一生泣かないだろうな」みたいな、ちょっとした自信みたいなのも持っていたわけです。

あれは高校の頃だったか。
友達に誘われて表題である「タイタニック」(以下「タニック」)を観に、近所の映画館へと足を運んだ。
タニック。
これホントに超流行ってた。
ちょうど去年「アナと雪の女王」がめっちゃブームになってたけども、それに匹敵するか、あるいは個人的な見解をもうさば、それ以上に大流行してた。
今よりみんな映画館に行く時代だったというのもあるけども、なによりインターネットがまだ黎明期だったのがデカイと思う。
要するに、今ほどエンターテイメント作品に触れる際の選択肢に幅がなくて、口コミやらテレビCMの影響力が大きかったゆえ、何かが流行ったら、びっくりするくらいみんなが一斉にそっち向いてたんじゃないかと推測。
俺当時「明日野、タイタニック観た?」って100回くらい訊かれたと思うもの。
観る前も。そして観た後も。

実際俺が「タニック」を観たのはブームもかなり下火になり始めた頃でして。
つまりは「流行りに背を向ける」のをカッコイイと思ってるけども、一方で流行りに乗らないのもウズウズしちゃって無理みたいな、そんな感じだったのが推察されるんだけども、まーそんな時節だったので周りはもう「タニック」経験済みの奴らばかりだったし、もはやネタバレもされまくってゲップが出そうな感じで、なんならもう俺これ観たことにしていいんじゃねぇかなくらいの気分で映画館いってね。
周りの奴らは全員口を揃えて──あるいはテレビCMやら雑誌のレビュアーやら、または映画ライターやらコメンテーターももらさず「涙が止まらなかった」とか「号泣選手権だった」とか言ってたけども、何言ってやがんだと。何がタイタニックだと。何がセリーヌ・ディオンじゃいと。負けねぇから俺。俺がタイタニック激泣き映画説に終止符を打ってやるからと。鼻息荒く着座して、そんで気付いたらすげー泣いてたからね。
あら! と思ったよ。
あら普通に泣いてるな俺! と。

んで泣きながらふと冷静になって、周り見るじゃん。

上映中の映画館だよ。
薄暗い中、スクリーンに反射した青い光が観客の顔を照らしててさ。
誰も泣いてないんだこれが。
俺だけなんだよ泣いてるの。
ビックリしたよこれ。

あら! と思ったね。
まあブームも下火で、もはやビデオのレンタルも開始されんとする時期だったわけで。
みんなそりゃあ「号泣選手権」は体験済みだったんだろう。

●吊り橋効果。

なにゆえ当時の俺がこの映画で泣いたか。
それまで(映画館限定での)涙腺の操を頑なに守っていた俺が、なぜにタニックにヤラれたか。
これ思うに、題材がダメなんだよ。
冒頭に戻るけども、俺アクアフォビアだから。
タニックの中盤とかマジでホラー映画かと思うほど怖かった。
同じことを「ポセイドン・アドベンチャー」にも思ったけども、沈む船からの脱出劇ってスゲー怖いんだよ。
要するに同じタニックでも、他の観客と俺とじゃ、受け止め方が違うんだと思う。
どう違うかというと「絶望感」にかなりの差があるんじゃないかと。
あの状況……沈みゆく船の中に取り残されたりとかそういう現場じゃ、俺もうたぶん怖くて発狂すると思うし。
想像しただけでダメ。絶望アンド絶望だよ。
んで絶望感もひとつの感情移入には違いないわけで。
言い換えると俺はこの映画観てる間、かなりの勢いで没入してたんです。
おっかねぇ……タニックおっかねぇ……。みたいな感じだ。
そんでそこでああいう人間模様見せられると、もうこれはイコール涙だよ。
死ぬほど感動した。
もはや「人前での涙は恥ずかしい」とかそういう羞恥心とか気にしてる場合じゃなかったもん。
ティッシュ6枚くらい使うレベル。
あまりに泣いてたんで右側に座ってたOL風の女性と3回くらい目が合ったもんな。
こいつ大丈夫か? みたいな目で見られたのを覚えてる。

んで余談だけども、俺タニック見終わったあと、後ろの席のオヤジに「お茶(だと思う)を頭からぶっかけられた」んだよね。
これ実は生涯で2回目の珍事だったんだけども、映画館暗いじゃん?
で、ずっと暗かったりうるさかったりする中で長時間座ってるので、人によっては平衡感覚がちょっとおかしくなるんだよ。
だから映画終わって立ち上がる時、よろけるのね。
そして映画終わりってお茶とかのコップを持ってる場合が多いんで、色々重なった結果ブシャっと前の席の奴にぶっかけるんだよ。

飲みかけのお茶喰らッゃいませーッ! みたいな感じで。マジで。2回あるから俺。
初回は小学生の頃だったんだけども、その時は「ゴジラvsビオランテ」だったのね。
で、2回目がタニック。
二度ある事は三度あるというし、そのうちまた喰らッしゃいませされると思うけども、問題なのはタニックの時でね。
当時俺は血気盛んな学生だったのでちょっとそのオヤジに文句言おうとしたんだけども、まー目真っ赤だから。
爆泣き後だからね。
なんも言えんよこれ。

「あ、スンマセン!」て言われてさ。
なんか知らんが俺も「はい……すいません……」つったもん。
なんせ目真っ赤だからね。仕方ないね。

タニック。

今見たらどうなるんだろう。
涙腺がユルまってる分、もっと泣くんだろうか。
あるいは「号泣選手権」経験者の余裕で、あの時より耐えられるんだろうか。
どっちだろうね。

以上。

 

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【心の名画】タイタニック への4件のコメント

  1. 残金 より:

    ちわっす、あしのさん。

    やだぁ、復帰しちゃってたんだぁ。感動して錯乱しちゃうじゃんかぁ……マジで嬉しいっす。JUJUのライブの先行予約は当たるし、今年はいい予感がしますわ。加齢臭ブログ万歳!

    • あしの より:

      残金さん!
      チワッス!
      復帰しましたよーー!
      加齢臭ブログ! 今後共お付き合いください!

  2. 名無しの5円スロッター たまに1円パチンカー より:

    チワッス!!

    タイタニックよりパイパニック!!(え

    実はタイタニックは観たこと無いです。コンドミニアム…じゃあなくて、今度観てみます。

    涙腺なぁ…大長編ドラとか泣く泣く。海底鬼岩城は半端なかった思い出。

    因みにこんな私は尖端恐怖症です。

    • あしの より:

      ごすろたまいちさん!
      チワッス!
      海底鬼岩城! あれはすげー名作でした。
      今なんかドラえもん、リメイクやってませんか?
      子供できたら見ようっと

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