【心の名機」北斗の拳SE(サミー)

スロの設置は認可制である。
どんな名機でも三年(ですよね?)して認可が切れると店には置けなくなる。
なので今稼働中の名機も、例えどんなに客付きが良くても、どこかで期限切れが来て撤去の運びとなるのだ。再検定する台なんかごくごく僅かなんである。
そう。スロは一期一会。どんなに愛してやまない台であっても、どこかでお別れが来るのである。
みんなも五年後十年後に絶対後悔する事になるから、今ある好きな台は腹いっぱい打っとこうね。

俺にも「また打ちたいなぁ」という欲求が過ぎて夢に出てきそうな機種がいっぱいある。
特に2000年前後らへんの機種にその思いが強い。
エコトーフ、ラスベガスなんかはいまいち打ち込めなかった分憧憬の情念が深い。
ハードボイルドとかマッカチンみたいなAR機もいいなぁ。
てか大花火。あの鉢巻リールの「テューゥーン」って回転音ホールでまた聴きたい。
ああ打ちたい。

ね? こういう風に、好きだった台っつうのは中途半端に未練を残すと、十年以上ムラムラが残るのだ。
残さない為にはどうするか。
そりゃもう、二度とこの台見たくねぇと思うまで腹いっぱい打つのだ。
もしくは実機買うか。
それしか無いよね。絶対なくなるんだもの、今ある台は。

一方で、二度と打ちたくねーなあのクソ台、と思う機種もある。
今回はその筆頭とも言える伝説的な迷機、サミーの「北斗の拳SE」だ。
これはスゲー台だった。

●まじやばい。

まず大前提として、北斗SEはあの伝説的名機「北斗の拳」から二年の時を経てホールにブチ込まれた「続編」だったというのを知っておいてほしい。
SEというのは「スペシャル・エディション」の略である。特別仕様、だ。
よくよく考えてみると「2」とか「新」とかついてなくて「特別仕様」って名前にしてるのにサミーの悪さが滲み出てる気がするんだけど、まあ、それは置いといて説明すると、こいつはシステム的にはまんま前作を踏襲していた。
レア小役がそのままモード管理になっており、前兆モードに突入すれば最大32Gを経てボーナス突入。
ボーナスは「バトルボーナス」というヤツで、溜め込んだREGを継続抽選に漏れるまで吐き出す、というもの。
まあ、北斗ですわい。

じゃあ何が前作と違うか。

とりあえずびっくりしたのが、これBB中の演出が前作と真逆になっててまずラオウ戦から始まるんだよ。
んでラオウ戦はATもなんもない。減る。んで前作8Gあったバトルが6Gに短縮されてる関係上、バトルが何か変。
んでバトル後にJACゲームが揃って前作のAT状態みたいな雑魚バトルが始まるんだけど、これJACゲームだから出てくるのは全部青雑魚。ひたすら青雑魚を8Gボコボコにするんだよ。
んで凄いのが、これJACゲームの獲得枚数が15枚から13枚に下がってる。
これに関してはJACINが5枚から15枚にパワーアップしてるんで一見騙されそうだけど、計算してみりゃそれだけで普通にマイナスだからね。両者を加味すると1バトル当たり-6枚なんで大騒ぎする程の問題じゃないかもしれんが、いや、これ丸一日打てば100回前後REG消化するわけで、そう考えるとだいぶ削られてるからね。
しかも待機中(バトル中)ATなしだからね。
減るからね。

バトルと雑魚戦を逆にしたのは「単発感」を減らすためだと思う。

このシステムだと、最初のバトルは絶対勝つんだよ。だってREGは最低でも一回来る訳だから。
前作見たくいきなりパンチ食らって死亡、ピシュー。通常画面。みたいな切ない状況はなくなる。
最低でも一回はラオウを攻撃するなり立ち上がるなりして、ゴートゥネクストバトル!になるのだ。
単発の場合は次のJACIN前のバトルで負けるのだ。
そう。単発でも二回バトル体験できてお得だね!みたいな感じ。

このセコさよ。

こういうの「朝三暮四」って言うんだよ。
猿に朝三つ、夜に四つ餌やったらキーキー怒ったけど、逆にしたら喜んだって意味ね。
つまりスロッターは猿扱いされてるんだよこれ。
まー半分猿なんだよ。そこは否定しない。 半分てか殆ど猿なんだ。だから実際この「朝三暮四」で喜んでる人もいたさ。
でもこれ、あんまりじゃねえか?

で、俺この仕様変更で一番ムカツイたのがね、前回の北斗って、「ケンが攻撃」した時ってめっちゃ嬉しかったのよ。だってケンの攻撃って3G目くらいに分かるわけじゃん。つまりあと5回ジャックゲーム残してる上にバトル継続確定で次のJACINも8回あるわけだから、合計13回のジャックゲームが確約されるわけでしょ?
1Gのレバオンで183枚くらいがドーンと確定してたんだよ。前作。
だからこそケンの攻撃って無駄に嬉しかったワケじゃないですか。
まあラオウの攻撃かわそうがケーンで立ち上がろうが全部嬉しいんだけど、ターン決定の時に青オーラが出るのは別格で嬉しかったんだよ。

でもSEはダメな子だから、バトル後にREGくるわけで、その喜びが一切無くなっちゃった。
微妙に出玉が削られたジャックゲームを中に青雑魚ぶん殴って終了。次は次でまた勝たなきゃね、みたいな感じ。

こういうのを見ると、前作のバトルボーナスがいかに奇跡的なバランスで成り立ってたかよく分かるよ。
逆になっただけで全然面白くないもんSE。

んでさらに凄いのが、これ中段チェリーまで弱体化してんだよ。
前作は高確率状態の中段チェリーは問答無用でボーナスだったんだけど、SEは50%くらいになってるからね。熱さ半減ってレベルじゃない感じ。
その分ほかでフォローされてるのかというとそういう訳でもなく、純粋に割が下がってんのだよ。
一応メーカー発表の割は6で108%とのことだけど(これでもだいぶ下がってる)、実際の割は103%とかそんなレベルだったとの事。
なんで実践値とメーカー割でそんなに乖離してんのかは知らんが、まー、実際全然出なかったよこれは。
バトル中もつまんなくなってる上に、通常時もチェリー弱体化のお陰でなんとものっぺりしたゲームになってる。
ハマリもキッツキツだよ。

●これも時代のせいか。

一応補足しとくと、この北斗SEのダメダメ具合は何もサミーが一方的に悪い訳じゃない。
こういうシステムでリリースするに至った、やむにやまれぬ理由らしきものはあるように思う。
まず第一に、この台がリリースされた時期はちょうど5号機への過渡期だったんだよ。
当然4号機の検定は超厳しくなってたし、そもそもある時期がくれば申請すら出来なくなる、ギリギリの時期らへんだった。
4.7号機後半は「駆け込み検定」っつって、メーカーはとにかく今のうちに沢山検定通して食い扶持確保しとこうってのに、みんな躍起になってた。
万が一にも検定落ちをせぬよう、必要以上に台をしょっぱく作ってたってのもあるだろうけど、それ以上に検定するお上側がギッチギチに締め付けてた節もあるんだよね。
特にサミーは不屈の精神で果敢に何度も検定にチャレンジしてた「アラジンA」の後継機も「獣王」の新作もお蔵入り喰らってるし、ディスクアップの新作も死んだ筈。灼熱牙王は言うに及ばずだ。
アラジンATはエボリューションに転生して蘇ったけども。
んでそんな中にあって、大ヒットした北斗新作だけはお蔵入りさせたくなかったんじゃないかと予測。
アラジンや獣王はスロファンなら状況が改善するまでずっと待つだろうけど、北斗世代がまだたっぷりホールに金落としまくってる時期だからね。ホールもそりゃあ「北斗だせよ」ってつっつくだろうし、サミーとしても出さない訳には行かなかったんじゃないかのう。
本当はこんな産廃レベルのウンコ台、出したく無かった筈なんだよ。
でも出さざるを得ないんで、検定対策用の「特別仕様」にして苦虫を噛み潰すつもりで通したんじゃないかね。
ジャックゲームでセコく削ってまで。

ああ、北斗SE。
可哀想な台だ。

名機になりうる可能性は充分にあったのに、生まれる前に終わっていた。

だってもう、こいつ絶対打ちたくないもんね。
全然でねーから。
ホント全然でねーよ。
小役確率カチカチしながら「えへへこれゼッテー6だ」って言いながらニコニコしてる人でもほぼ負けるからね。
んでこいつの稼働直後ってまだ北斗初代がギリで稼働中だったからね。
マジで二週間くらいで客がスパーンと飛んでたよSE。

先日でた「世紀末救世主伝説」、あれホールも雑誌も「あの北斗の新作!」つってたけど、もうSE忘れたい過去になってるからね。
ユーザーも「あの北斗の新作出るんか!」つって喜んでたけど、SE無い事になってるからね。
一応通常演出にハート様が出てきたり「タフボーイ」流れたりとか、演出面ではある程度評価すべき部分もあるし、おそらくは検定対策と思しき諸々の悪い部分に目をつぶれば、そこそこの出来の台だったように思うんだけど、完全に要らん子扱いだもん。

うん。
まあ実際クソ台だったからしょうがないけどさ。

 

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