【心の名機】トゥエンティセブン(YAMASA)

武田信玄曰く。

為せば成る
為さねば成らぬ
成る業を
成らぬと捨つる
人の儚さ

意味は「やろうと思えば出来るんだけど、出来ねぇと思って諦める。人ってなんだか切ないね」みたいな感じ。ちょっとスイーツ。
確かに、やろうと思ったら出来る事でも、なんか最初っから諦めて投げ捨てたり、無駄だと思ってそもそも手を出さなかったりね。
計画だけは壮大だけど、今一歩実行に踏み出せなくて打ち捨てられた「大成の可能性」は、この世に5万どころか5億とかいうレベルで溢れまくってるし、珍しくも何ともない。
もしも人類のヤル気の平均値がもうちょっとだけ高かったら、きっと世の中はもっと、素敵なサムシングでいっぱいだった事だろう。

さて、本日はそんな厭世観溢れる武田信玄もビックリのはっちゃけ台、YAMASAの「トゥエンティセブン」について。
これは成したね。
明らかに何か成そうとして、そして見事にやり遂げた台だ。
んで作った方も「やらなきゃよかったな!」って清々しく笑ってる事だろう。

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【スロ論】スロッターと傘。

早いもんで、もう梅雨の季節になった。
梅雨。
憂鬱なシーズンである。
面倒臭いんだよね。雨とか。
ツユともなると毎日毎日雨ばっかで、ホントに厭になる。
ツユ。バイウ。バイウハザード……。

ハザードラッシュッ!(笑顔)

というわけで今回はツユの季節に注意しとくべきあの問題について。
そう。
スロ屋での傘の取り扱いについて、だ。

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ザムザ君は夜に啼く。

天井に浮かび上がる木目を数えて、何度も寝返りを打ちながら、一向に訪れない睡魔を待ち詫びつつ、時折ため息を吐いたり、意味なく腹筋したり、うつ伏せで呻いたり。
泣いたり。怒ったり。思い出し笑いしたり。それからやっぱり呻吟したり。

我々人類が自身を規定した学名は「ホモ・サピエンス」だけど、これはラテン語で「知恵のある人」という意味らしく、つまりは「類人」のお猿さんたちと俺たちを区別するのがすなわち「知恵の有無」である事を、自分たちで誇ってるのにほかならない。

知恵の有無。

いまどき、カラスですら電車のレールを利用して殻を割るんだぜ。
犬猫だって存外賢いし、イルカなんぞ五歳児くらいの知能があると聞くしさ。
だから「サピエンス」の「知恵」って単なるピタゴラスイッチ的な因果を判断する条件分岐的な知恵の事じゃなくて、形而上学的なフワフワしたものに形を与えて強引にねじ伏せ、論理的に、筋道をたてて系統化したり整理する、そういう意味での「知恵」だと思う。

それは「想像力」とか「妄想力」とか、そういう言葉に置き換えてもいい。

類人猿もきっとテンションが上がったら笑ったりするんだろう。
俺らホモ・サピエンスからすると表情が微妙すぎてよく分からんが、きっとあると思う。
猿は猿で、何かあったら絶対笑うか、それに準ずるリアクションしてるんだよ。
オンタイム限定で。
何が言いたいかというと、彼等はたぶん「思い出し笑い」はしないはずなんだ。
そういう意味でのサピエンスが、彼等には不足してんだよ。

俺たちに与えられた「思い出し笑い」の特権は、人生をハッピーに過ごす為には決して欠かせない素敵なものなんだろうけど、一方で、嫌なことを思い出してあとからムカついたり、悲しい気分になったり、不意に落ち込んだり、絶望したり、そういうマイナスの側面もまた、人類にはちゃんと与えられてる。
そしてそんな「サピエンス」は往々にして──というか、ほぼ間違いなく、ハッピーな方向よりも、あの時こうしておけばよかった、とか、ああしていたら今頃は、とか、そういう厭な方向に強くその存在感を示すのである。

今回はそんな話。
んで今回は物凄い勢いでスロに関係ない。
マジで1ミリも関係ない。
読み返した自分が心配になるほどに。

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【人間模様】愉悦と断望のワタヤミー

ワタヤミーという男がいる。
沖縄出身の若者だ。
趣味はボーリングとパチスロ。
口癖は「タバコ一本もらっていいですか」。
──このブログにも何度か登場してるが、彼は俺の、決して長いとはいえぬ現・職場における唯一にして無二の後輩であり、大切なスロ仲間でもある。
ちなみに「ワタヤミー」は沖縄弁で「お腹痛い」。
入社一ヶ月で盲腸切ったことから付けられた名だが、彼がワタヤミーと言われる所以はその清々しくもお腹が痛くなりそうな、スロでの負けっぷりにもある。
詳しくは過去ログ参照だが、彼は2日くらいで給料のほぼ全てをスロにブチ込んではサラっと負け、残りの28日くらいを買い溜めたパスタのみで過ごすという、我々常人には到底マネの出来ぬ冬眠中のリスのような生活を、三ヶ月くらい連続でカマしてた。

無軌道で引きの弱い、何処にでも居る若いスロッター。

こう書くとなんだが彼が無個性なただの養分のように思われるかもしれないが、彼には他が真似ようともなかなか真似できない、ひとつの美徳のような──ある意味で、高潔といっても良いな特色があって、そこが何とも憎めないんである。
それは、「負けた事を何とも思ってない事」なんだよ。
断言するが、常人がワタヤミーレベルで負けたら恐らく発狂して死ぬ。
だがワタヤミーは普通に「なんくるないさーッ」つって、次の給料日までパスタでしのいでまた2日で財産を失う。
んでニコニコしながら「タバコ貰っていいすか!」つって、空手で喫煙所に来る。
ちっともウザくないんだ、これが。
「お前は本当に仕方ねぇやつだな!」つって、みんなワタヤミーにジュースごちそうしたりタバコ恵んだりする。
「色々大変だろうけど、あと一週間だから頑張れ!」つって、ケツ叩いて応援したり。
「今月はちょっとシマってけよ! 無駄遣いせずに!」つって、ちょっとだけ心配したり。
「ガチでヤバかったら野菜くらい食わしてやるから!」つって、体調管理に気を使ったりね。

好かれてるんだ、ワタヤミー。
ほんとに人徳だと思うよ。
まさに、琉球が産んだ奇跡。

負けるな! ワタヤミー……!
がんばれ! ワタヤミー……!

──今回はそんな彼について。
コレを読んだら、きっとみんなも彼のことが大好きになったり心配になったりすると思う。

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【路スロ】ボンバーパワフル2

──ひどくきまりが悪かった。
吾一はカマの前に立っていることが苦しくなって、逃げだしたくなった。
そのとき、
「はいよ。」
と言って、おやじが、ちいさな袋を渡した。吾一はそれを持つと、どろぼうのように、こそこそと。
店さきから姿をけした──。

これは、山本有三が書いた『路傍の石』の書き出しの一節だ。
貧乏な没落士族の息子がなけなしの小銭を出してイモを買い、その袋を背中を丸めて受け取ると、泥棒のようにこそこそと逃げ出していく様が描かれている。
路傍は「ろぼう」と読む。
みちばたの事だ。
みちばたの石。
すわ、ローリング・ストーンズの自伝か!? と判断する人も居るだろうが、実際は社会不満炸裂の文学作品だ。
んで「路傍の石」はそのまんま「無価値な石ころ」の事で、価値が無いばかりかソレが原因で他の人が蹴っつまづいたり、転んだりする。
貧乏で何の政治的力も無い主人公の暗喩であるのはもちろん、その主人公を取り巻く人々も等しく無価値で邪魔な路傍の石。
人生の虚しさ。切なさ。無力感。疎外感。孤独感──。
その中から本当に価値のある何かを拾い上げ、糧とする事の何と難しい業か──!
貧乏が悪いのか! 生まれが悪いのか!
俺を取り巻く環境はなぜこうまで薄暗い……!
だがしかし!
だがしかし少年は諦めない!
亡き母から託されたハンドベルト型時元抑制装置を使い、社会を牛耳る三つの巨悪(イビル・トリニティ)を斃す為、血の涙を流しつつ闘うのだ!
行け行け! 少年! 不条理と戦え!
生きるんだ少年! 明日はきっとホームランだ! イエア!
フーンフフーンフーン!(テーマソング)

と、もちろん後半はウソだ。
なぜなら未完で終わってる作品だからね!
でも何となく後半巨大ロボとかが出てきたりとか、そういう激アツの展開だったらスカっとしそうなのは間違いない。
まあ大抵の純文作品はそうだけどさ。
でもこの作品は純文っつっても大衆小説にかなり寄ってるから読みやすい方だよ。
未読の方はオススメ。
ロボでてこねぇかなぁ……って思うこと請け合い。

でだ。

少し前までやってた「連続実戦」なんだが、あれはもう前回までで終わりだ。
理由は簡単で「何日も続けて実戦に行くチャンスがそうそうねぇから」。
物書きでメシ食ってる時でも割りと大変だったけど、電気屋で「シャセイッ!」つってる今となっては無理ゲーにも程あるからね。
なのでちょっと視点を変えて、似たような新しい事をやってみる。

題して「路傍のスロ」だ。
略して「路スロ」。

つまり、時代のメインストリームに乗れなかった「みちばたのスロ」にスポットを当ててみる。
繰り返すが、みちばたの石は無価値で邪魔だ。
だけども、その石を、世界を取り巻く景色の一つとして、まるっと愛する大局的な視点を持つことができれば、きっと人生はもっと素晴らしいモノになるはずだ。
スロだって同じだよ。
どんなクソ台だっていいじゃない。
無価値なゴミ台だっていいじゃない。

愛そう。
ディズニーも言ってました。
真実の愛が、心の氷を溶かすんだよ。
(アナと雪の女王めっちゃ面白かった)

というわけで初回のテーマは「ボンバーパワフル2」だ!
いやー! 路傍感が半端ない! 打つ前から物凄い路傍感。
うひょー!

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カテゴリー: 実戦日記, 路傍のスロ | 18件のコメント