【スロ論】オッパブとスロッター

よく歴史ファンタジー系のエンタメ作品に「妲己(だっき)」という女性が出てくる。
貂蝉やら雛氏、女禍やら則天武后。あるいは西太后やら江青などなど……。
中華の歴史書には史実・創作を問わず「歴史を動かした美女(あるいは悪女)」すげーたくさん出てくるけども、妲己さんもその一人である。
妲己さん。
「司馬遷」が書いた歴史書に『史記』という大変有名なものがあるけど、その文中、彼女は殷の王、帝辛(ていしん)の后として登場する。
帝辛はまたの名を紂王(ちゅうおう)というが、こっちもエンタメ作品でちょいちょい取り扱われるんで知ってる人は知ってるかもしれぬ。

紂王と妲己。

字面からして悪そうだけども、実際悪かったらしい。
ちなみに紂王が治めてた殷王朝の成立年代はなんと推定紀元前17世紀ごろ。
当時本邦は余裕で縄文時代まっさかりなのだが、巷間でまことしやかに囁かれてる「中国四千年の歴史」というのはこの殷よりさらに前の「夏」という王朝から起算しての四千年であり、要するに「眉唾」というか、半分はファンタジーだと思っといた方がいい。
殷に関しても実際に正しい話なのかどうか知らん。
なにせ司馬遷が「史記」を書いたのは紀元前100年ごろ。
当時から起算して1600年も前の事が正確に分かるわけがないし、ある程度事実が含まれているにせよ(というかその当時から国はホントにあったらしい)細かい記述やらエピソードについては本邦における「古事記」「日本書紀」と同じで、神話の世界の話だと思っといたほうがスンナリくると思う。
それを踏まえて有名な話をひとつだけ書いとくと、妲己が紂王を惑わし、財に任せて「池の水を酒に入れ替え」「木に肉を吊るして」延々と遊びほうけさせた──というのがある。
最終的にこれが遠因となって紂王は焼身自殺するハメになるんだけども、これが有名な「酒池肉林」の語源である。
「肉」って単語は「裸体」をイメージさせるので「酒と女に囲まれてオフパコ祭り」みたいな意味と勘違いされてるけども、実際はこれ単体では「ゴージャスな酒と旨いメシ」の意味なので注意だ。
んでこの注意、という部分が何気に重要。
こいつ史記の文中ですこし紛らわしい前後文を持っておりまして、「誤用」かそうじゃないかがものすごく微妙な四字熟語なのです。
実際の記述を見てみよう。

「(前略)酒をもって池と為し、肉を縣けて林と為し、男女をして裸ならしめ、あいその間に逐わしめ(後略)」

これです。
口語文にさらっと訳すと「お酒で池を作り、肉を掛けて林とした」で「酒池肉林」は成立してるんだけど、そのあとが不味い。逐わしめは「おわしめ」と読み、意味としては「追う」と一緒だけど、これは無理くり訳すと「酒の池と肉の林の間で、裸の男女を追いかけごっこさせました」となる。
大の大人が追いかけごっこもねぇわけで。要するに「キャッキャウフフ」のことだ。完全にちんまん体操である。しかも規模からいっておそらく大人数プレイ。MMOだよ。

だので「酒池肉林」の成立自体には性的な意味が介在しないものの、その直後に性的な描写が存在してるんで、「酒池肉林」がエロい意味かそうじゃないかというと実は「両方正解」が正しかったりする。
一般的に誤用の方が浸透してるけど、よくよくみると誤用とも言えないという、割りと稀有なパターンの熟語。
それが酒池肉林。
知らなかった方がおられたら、覚えておくとよいかもしれぬ。
使いどころが見当たらない豆知識だけども。

というわけで本日はスロッターにとっての酒池肉林。
勝利後のご褒美についての話だ。
すげー平たく言うと「オッパブ」についてです。テヘ。

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【心の名画】耳をすませば

<※注意 このエントリは当ブログ更新停止中にこっそりやってた映画ブログからの流用です。「あしの」じゃないキャラになろうとしつつ、引きずってる様子をどうぞお楽しみください>

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【心の名画】星の王子ニューヨークへ行く

<※注意 このエントリは当ブログ更新停止中にこっそりやってた映画ブログからの流用です。「あしの」じゃないキャラになろうとしつつ、引きずってる様子をどうぞお楽しみください>

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【スロ論】腰痛とスロッター

スロッターは、ふたつの十字架を背負ってこの世に生を受ける。
例外なく、全てのスロッターがだ。
これはもう、天地万物において必定の理なのである。

ひとつめの十字架。
それは痔だ。
ホールを見渡してみるがいい。
ジャグラーをペカらすあの爺様も、またはミリゴでハマりつづけてるあの娘も。
朝から並んで新台に特攻する若者も、ネクタイを緩めくわえタバコで台を見つめるサボリーマンも、ドル箱シェイクに余念がない、スタッフに変なアダ名付けられてる常連のオッサンも──、みな等しく、アナルを患っている。

「俺は痔なんかじゃない」という御仁も居られるだろう。
残念ながら、それは幻想である。
スロッターはみな痔なのだ。
もう一度言おう。
悲しいかな。スロッターは、みな痔なのである。

スロを愛し、ホールに通えば通うほど──……。
スツールか、或いはチェアーにケツを落ち着け。
タバコに火を点けることも。メシを食う時間すら忘れ、融け合うように。
台と向きあえば向き合うほど。理解するほど。愛しあうほど。
痔とスロッターとの距離は近づいてゆく。
比翼恋理。アンドロギュノス。マーブルチョコ。ライナスと毛布だ。
両者は不可分なのである。

それでもなお「俺は痔ではない」と言い張る御仁には「アナルつよし」というアダ名を付けてやろう。
ハーイつよし! ユア・アナル・イズ・ソー・ストロング!

まあいいや。
ふたつめの十字架。
それは「腰痛」だ。
こっちが重要。
以下本題です。

……前回スロネタ封印! とかいいながら、いきなりスロネタって果たしてどうなのか知らんけども!

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やめるやめる詐欺。

ええ、9月27日にやめる宣言してから三ヶ月半くらいか。
およそ100日。久々にワードプレスの管理画面開いてます。

チワッスあしのっす。
ご無沙汰しております。

一回やめる! つったらスパっとやめるのが偉いんだけども、復活する事にした。
俺からブログを取ったらホントにただ電気屋で「しゃせー」つってるだけのオッサンだし、それはそれで雌伏というか、隠棲してる感じで具合がいいかとも思ったんだけども、いや実際体験してみると、「何かあった時にクダを巻く場所がない」というのは、所在なさすぎて辛い。
ふにゃりんこだ。

だので、戻ります。
ホントすいません。ご心配おかけしました。
前回の辞める辞めるエントリはうたかたの夢だと思って忘れてください。
コメントごとサラっと消します。
たくさんの励ましや惜別の言葉を頂きましたが、ホント申し訳ありません。
代わりに──というかそれしかできないんで当然なのですが──面白い読みものでお返しします。
今回の件で俺を見放す方もかなり多かろうと思いますが、読み続けてくださる奇特な、そして心あたたかき諸兄には、必ずや通勤時間や、あるいはホールの並び時間を短縮せしめる、爽やかな笑いを提供させていただきますゆえ、どうぞ、よしなにお願いします。
改めまして、この度のやめるやめる詐欺、申し訳ございませんでした。
今後共、よろしくお願いいたします。

あしの。

……うむ。謝罪完了。
これより本文に入る。

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