良く分からん仕事。

お仕事

俺が特殊なだけかもしれんが、実は「どこに掲載されるか良く分からん仕事」というのが結構ある。いわゆる「ゴースト」という奴なのだけども、これに関しては受ける人と受けない人がいて、俺は前者だ。名前を出さない仕事は何の忖度もなく好き勝手適当な事が書けるので、意外とストレス発散になる。嫌いじゃない。

正直、あしの名義で書く記事の5%くらいしか脳みそを使わないし、なんなら指の体操くらいの労力で終わる。無記名、あるいは他人名義というのは、マジで楽勝なのだ。

基本的にゴーストを使う人というのは自分で書く時間がないか、あるいは自分で書けないから別に投げてるわけで。そこで上がってきた原稿に文句なんぞ付ける筋合いはない。下手したら読んでない可能性すらあるんだから。

それでクソみたいなクオリティのものがどっかの媒体に掲載された所で、投げたその人の責任だし。こっちには1ミリも責任がねぇのである。嫌だったら他に投げてくれ。くらいのものだ。

流石に今はもうそういう仕事が回ってくる事もほぼなくなってるけども、駆け出しのライターの場合、この「ゴースト」の誘いがまあまあある。パチスロ業界は他の業界に比べてゴースト案件が少ないけども、ゼロじゃないと思う。単価激安だし率先してやるような仕事でもないのだけども、お金がマジで無い時代はそれで結構助かってたのも事実。受けるか受けないか最終的には自己判断だ。苦痛になるようだったら別に受けなきゃいいだけである。

十何年前の話。

足立に住んでいた頃だけども、いわゆる「風俗」とか「AV」とかのライティングでしょっちゅうこの「ゴースト」というのをやってた時期がある。誰の名義でどこに載るのかもサッパリ分からん仕事だ。なんならWEBなのか紙なのかも分からん。とりあえず与えられたネタで何か書いて、特に手直しもなくそれで終わり、みたいな感じだ。やり甲斐はゼロだったけども元になるAVが見放題だったし、お金も律儀にちゃんと入ってきてたんで悪い仕事じゃなかった。

もはや何書いたかも全く分からん。脳みそ使ってないから。納品したあとに読み返したりもしないし、とりあえず空いた時間でモリモリ動画を見ては感想を書く、みたいな話だ。★いくつ! みたいな点数も付けてたと思う。遠い日の話である。

んで、それから凄い時間がたって、浅草に越してきたばかりの頃。いきつけのバーで常連さんとそっち系の話になったときに、当時すげー好きだった女優さんの名前が出てきた。あんまり懐かしかったんで、ふとその名前でググった所、とある媒体で結構長文の感想文が出てきて、それを読んでたんだよね。

たらねー、表現がぶっ飛んでてクソ面白かった。なんかねー、戦闘状態に入った男優の息子を「オブシダン・ソード」みたいな表現してたりしてて、完全に頭がおかしい奴が書いてるのがわかってゲラゲラ笑ったんだけども、ふと気づいた。

あ、これ俺が書いた奴じゃんか……!

もうねぇ、めちゃ恥ずかしかった。と同時に「こんな所に使われてたんかよ……」と不思議な感慨を覚えた次第。まあ、当時の俺があるから今の俺が居るわけで。文章からも楽しそうに書いてるのが伝わってきたし、まあまあいい仕事してたんじゃん俺。とか思った次第。

ちなみに今日も何となく、全く別の業界のゴーストを一本受けて終わらしたんだけどね。それ書きながらなんか、そういうのを思い出した。細かい仕事でも、金銭以外のプラスがなーんもなくても。手ェ抜いたらアカンね。確実に肥やしにはなってくんだからさ。

とりあえず本日はそういう細かい仕事が一本と、午前中は外出してちょっとした調査業務が一本。午後はパチ7に一本記事を納品して、さっきはちょっとした動画のテストやってた。近日何かしら動きがあると思います。

公開されたのはBBステーションを運営する株式会社「大善」さんのリクルートサイトにて「パーラースマイル」の6話目。そしてななプレスさんの「ぱちんこ、はじめます」の第2話だ。よかったらどうぞ。

んでブログ再開して本日で1週間。なんとか連続記録継続中だ。へへ。褒めてくれ。

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